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2012/02/08

韓国ソウル舞台観劇記 その3

「あなただけ」

2日目の夜、大学路を地下鉄「恵化」の駅と道路の反対側へ移動。
「あなただけ」と云う作品が上演されている。
最近開幕してロングランへ突入しているのだという。

客席は150席くらい、やはり響人サイズである。
金曜の夜満席。

昼間の「屋根部屋の猫」より年齢層はより高い雰囲気である。
出演者は4人、やはりマルチの役が居る様だ。

前説の役者が登場した。なかなかのイケメンではないか。
程よく客席をほぐして本編が始まる。
舞台には一脚のベンチが置かれている。
装置はこれのみだが、シーンによって配置を変える事で展開してゆく。

おっ!いきなりアップテンポの曲が流れだすと、少し小太りの女性が唄いだした。
客席はすでに手拍子叩いてノリ始めた。
聞くと1980年代から90年代にかけてのヒットソングで構成されているのだそうだ。

曲の感じから察するに日本で云うユーミン、中森明菜、
竹内まりあとかサザンなど誰でも知っている名曲の様だ。

これを日本でやったら著作権料払うのに莫大な金額になるだろう、
などと余計な考えが頭をよぎる。
いや、そんな事はどうでもいい、流れに集中、集中!

一組の40代と思しき夫婦の生活が描かれる。
夫妻には年頃の娘がいる。
娘は結婚を控えているが、相手は障がい者の男性である。
当然のごとく父親は反対している。
そのことでふたりは意見が食い違い喧嘩ばかりしている。
そんなヘビーなテーマを含んでいるが、そこに父親も唐突にヒットソングを
歌いだしたりするので決して重くなりすぎず、されど芝居のテンションが持続して行く。
娘は親を説得し、結婚し月日が流れる。
若い男女は50代になり、親は70代になる。
反対していた父親も彼と心の交流も出来る様になった。
父親は友人の借金の保証人になったりしていて、その事で家族は
とんでもない被害を被るのだが絆は固く二人は共に歳を重ねていく。

年老いた夫婦は病弱になった妻を車いすで散歩に連れ出しながら、
かつて自分たちに起こった出来事を回想する。
最後は長年連れ添った妻が死に、妻の遺影を車いすに乗せて歩く老人のシーンでエンディング。

この親夫婦を演じているのは男性は40代前半、女性も30代前半であろうか?
実に見事なものだった。
外的な役作りと内的なリアリティのバランスが素晴らしい圧巻の演技だ。

上演中に老けていかなければならないので、
凝ったメイクなど出来る筈もないのだが、全く若さが露呈しない。
私としては今回の観劇でのベスト賞はこの老夫婦の役者ふたりに敬意を持って捧げたい。

終演後、韓国鍋で同行者と旨い酒が飲めたのは言うまでもない。
今更ながら改めて、良い作品と良い芝居はやはり人を幸せに出来る、と実感した夜であった。

広瀬彰勇

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Artist Company 響人第6回公演

『La vie en Rose』

2012年4月18日(水)~25日(水)

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作:中山大豪
演出:吉原光夫

出演:山崎佳美/和音美桜 香川大輔 高橋卓爾 広瀬彰勇 他

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料金:指定席 前売券 4500円/当日券 5000円

前売開始:2012年2月13日(月)10時

予約方法:
 ★インターネット:後日、専用アドレスを公開します。
 ★電話予約:カンフェティチケットセンター 0120-240-540
    (通話料無料・受付時間平日10:00~18:00)

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メールマガジン読者限定先行予約第2弾
「通常先行予約」

受付期間:2月4日(土)10時~2月9日(木)23時59分

料金:4500円

※カンフェティを利用した事前引取のご予約です。
※チケットのキャンセル・変更は承りかねます。

2月2日までにメールマガジンにご登録いただいたお客様に
専用アドレスをメールにてお知らせいたします。
ご登録はこちらから承ります。

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